小学生の夏休み自由研究向け工作★牛乳パックを使った簡単工作三種!
遊び放題寝放題で夏休みを満喫している生徒の皆々様、宿題のお時間です(笑)
一切手付かずの状態で現実逃避している子もいれば、
先を見据えて着々と宿題を済ませている子もいるでしょう。
決まった宿題をこなすのは割と簡単ですが、何をやればよいのかを一から自分で決める
『自由研究』は、宿題をやっていない子はもとより、
きちんと宿題をしている子でもなかなか手に付かないのではないでしょうか。
そういうわけで今回からは、自由研究にオススメの工作講座を行いたいと思います。
今回は数ある材料の中から、牛乳パックを使って色んな物を作っていこうと思います。
ただ、何か作って遊んではい終わり、ではそもそも『研究』になっていませんから、
所々ちょっとした解説(豆知識)も入れていこうと思います。
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夏休みの自由研究 工作1、牛乳パックから生まれたハガキ
家庭から出た資源ゴミは、様々な過程を経て新たな製品・商品として生まれ変わります。
古紙のリサイクルはその最たる例ですが、
とりわけ牛乳パックは再生利用しやすい素材(パルプ)で出来ており、
特別な機械が無くても簡単に再生紙を作る事が出来ます。
そんな牛乳パックを使って、実際に使えるハガキを作っていこうと思います。
(1)まずはあらかじめ牛乳パックを1日水に漬けておき、
表面のビニールコートを剥いておきます。
流石にビニールコートを紙にする事は出来ませんからね。
(2)そして水(適量)と下処理を済ませた牛乳パックをミキサーにかけ、
ドロドロにします。
(3)ミキサーにかけたものと洗濯のり(適量)を混ぜ合わせます。
(4)針金ハンガーを折り曲げて四角の枠を作ったら、そこにストッキングを被せます。
更に大きめのボウルに水を張り、その中に浸けておきます。
(5)ハンガーの枠の中に(3)で作った物を流し込んでいきます。
(6)枠を覆うくらい流し終えたら水から揚げ、その上から新聞紙を被せます。
後は乾くまで平面な場所に置いておき、乾いたらハガキの形に切り取って完成!
出典:kids.gakken.co.jp
出典:fc2.com
最初は形がいびつだったり、見栄えが悪かったりしますが、
数回繰り返す内にコツが掴めてくると思います。
一手間加え、ハナミズキなどの花を押してみても素敵です。
資源ゴミを再生利用して紙を作るという体験は、子供達にとって貴重な経験となる事でしょう。
夏休みの自由研究 工作2、後ろが見える潜望鏡
潜望鏡、というものをご存じでしょうか。
反射鏡などを利用して視点の位置を変え、例えば潜航している潜水艦の中
からでも海上の様子を観察出来るという不思議で便利な装置の事です。
今回は牛乳パックを使ってこの潜望鏡を作っていきますが、
ただの潜望鏡ではちょっと物足りない……という事で、
覗いている人の背後が見えるという一風変わった潜望鏡を作っていこうと思います。
何故後ろを見る事が出来るのか、実際に潜望鏡を作ってその構造について見ていきましょう。
(1)まずは牛乳パックを筒状に切ります。これと同じものを3つ用意します。
(2)牛乳パックを切る際に余った切れ端に、両面テープで鏡を付けます。
鏡は牛乳パックの口より一回り大きく、普通のもの(『拡大鏡』は絶対駄目!)を使いましょう。
鏡からはみ出した切れ端の部分を牛乳パック本体に取り付けます。
ホッチキスで一旦留め、テープで更に固定すると外れる事がありません。
(3)牛乳パック同士の角部分も牛乳パックの切れ端を上手く使って取り付けます。
ここはホッチキスだけだと上手くいかないので、テープでしっかり補強します。
(4)同様の作業を行い、3つの牛乳パック全てを取り付けます。
つまり鏡は2枚必要になるという事ですね。
(5)最後に補強を行います。
覗きやすい角度に調整し終えたら隙間にフタをし、テープでグルグルと巻いていきます。
(6)最後に折り紙や布で見栄えを良くし、色テープなどで飾り付けたら完成!
出典:yuge.moo.jp
人間が『物体を見る』というのは、
物体を反射して飛んできた光を目で捉えているという事です。
そして鏡は物体から飛んできた光を反射する事が出来、
上手く配置すれば鏡を経由して背後から飛んできた光(景色)を
人間の目に運ぶ事が出来ます。
これが潜望鏡の仕組みなのです。
余談ですが、YahooやGoogleなどの検索エンジンで『潜望鏡』
について調べると全く違う意味の『潜望鏡』がやたら出てきますが、
良い子の子供達は見てはいけませんよ(笑)
夏休みの自由研究 工作1、牛乳パックのカメラ
最後は牛乳パックを使って、実際に景色を映せるカメラを作っていこうと思います。
ちょっと材料が多めなので、一つ一つ確認していきます。
・牛乳パック(1リットル)
・画用紙(黒)
・ビニール袋(半透明)
・虫眼鏡
・コピアート紙
・ハサミ(カッターでも可)
・セロハンテープ
・アイロン
コピアート紙はホームセンターに置いてありますが、
無い場合はインターネットでも購入出来ます。
それでは、早速作っていきましょう。
(1)牛乳パックの頭と底を切り取り、筒状にします。
(2)片方の切り口に半透明のビニール袋をピンと張るように取り付けます。
もう一方には何も付けないで下さい。
(3)黒い画用紙で牛乳パックを覆っていきます
(この時も、片方の切り口は覆わないようにして下さい)まずは側面を覆うように
画用紙を貼り付け、ビニール袋を取り付けた切り口には画用紙でフタを作ってはめ込みます。
すると牛乳パックより一回り大きな黒い箱が出来るかと思いますが、
この黒い箱と牛乳パック本体は固定せず、牛乳パックがいつでも取り出せる状態にして下さい。
(4)底面に直径2センチメートルくらいの穴を空けます。
そこからビニールが見えるかと思いますが、ビニールは切らないように。
不安な方は一旦牛乳パックを取り外しておいても良いですね。
(5)穴を空けた底面に虫眼鏡を取り付けます。
(6)黒い箱に牛乳パックをはめ込めば完成!
作っただけで満足してはいけません。早速使ってみましょう。
まずは外に出て、撮りたい場所や景色を決めます。
カメラの切り口を覗くとビニール袋に映った景色が見えるかと思います。
上手く見えない時は、牛乳パックを動かしてピントを合わせます。
見えるようになったら牛乳パックに目印の線を引いておき、
黒い箱から牛乳パックを取り出します。
そして牛乳パックに取り付けられたビニール袋の上から、
更にコピアート紙を黄色の面を上にして貼り付けます。
このコピアート紙がカメラのフィルムとなるのです。
再度牛乳パックを黒い箱にはめ込み、目印の線を引いた所に合わせます。
後は風などでカメラが動かないような場所に置き、20分くらいそのまま放置します。
20分経ったらコピアート紙をカメラから外します。
出典: www.canon-ecology.co.jp
コピアート紙の裏からアイロンを当てると、
何と牛乳パックから見た景色が浮き上がってきます。
デジタルカメラなどのように、鮮明かつカラフルな写真が撮れるわけではありません。
ですが自分で作ったカメラが実際に機能するというのはとても感動的なもので、
全ての物作りに共通する『ものを作る楽しさ』を教えてくれます。
こういう体験は年齢を問わず、後々の人生にきっと良い影響を与えてくれる事でしょう。
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